「里中の給食はおいしい。」と評判です。学校内外から聞こえてきます。誰が食べてもおいしい給食は、どのようにして作られているのでしょうか。早い時は2校時から、調理室から空腹を誘う香りが教室に漂ってきます。カレーの日や麺の日はたまりません。 生徒たちは授業どころではない時も。そこで、「なぜ、里中学校の給食がおいしいのか?」探ってみました。
里中学校は、齋藤栄養士さんを要とする川嶋チーフ中心に9名の調理員さんが、早朝から作業に当たっています。里中生の健康で丈夫な身体の成長を思いながら、毎日給食作りに励んでくださっています。先日、調理室に潜入し、皆さんにインタビューしてみました。
まず、調理場で気を付けていることについて聞いてみました。衛生面はもちろんのこと、味付けや食材を正しく入れているか、けがや事故が起こらないようになど、多くのことに気を配って作業されているのが分かりました。調理場は、夏は室温40度以上、湿度90%以上になる日もあります。一年を通して安全に調理を続けてくださるには相当の調理員さん方の気配りがあるのだと思いました。
そして、味付けの時には、「さめてもおいしさを保てるように」「残食ゼロになるように」「おいしく食べてもらえるように」などを考えながら調理をしているのだそうです。レシピ通りだけの味付けではなく、食べる人のことを思って調理してくださっていました。調理中は、生徒たちが「ニコニコして」「楽しそうに」「頬張っている」そのような姿が目に浮かぶそうです。食器を戻しに来る生徒からは、「ごちそうさまでした」「もっと量を増やして!」の声を聞くとほっとし、またおいしい給食をつくろうと元気が出るそうです。時々、元気のない生徒をみると、「きちんと食べてもらえたかしら?」と心配になることもあるそうです。
日頃の生活で気を付けていることを聞いてみますと、「食事、運動、睡眠をバランスよく、しっかり取るように心がけている」「生ものは食べないようにしている」「だんだん家族の健康も気遣うようになってきました」という方など、作業する時だけの気配りではないことも伝わってきました。
何よりも素晴らしかったのは、川嶋チーフが「調理員さんたちのチームワークがいいのです」とおっしゃっていました。さすがだと思いました。里中の「いつも仲間とともに・・・」が給食室にも根づいていることを実感しました。
里中学校のおいしい給食は、給食作りという単なる作業からできているのではなく、愛情が込められた仕事によってできているということだったのです。だから里中学校の給食は、「おいしい給食」なのです。そこに思いがあるかどうか、インタビューを行わせていただく中で、改めて大切なことに気づかせてくれました。
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