平成28年度の市民体育祭では、保護者の皆様には会場での多くの声援をいただきありがとうございました。生徒たちの日々の積み上げを感じる戦いぶりに「惜しい」という場面が多く見られ、春に向けて期待も高まります。また、お揃いのTシャツで熱く観戦する保護者の皆様方には、チームの一体感があり、力強く思いました。大会運営上、施設利用のルールなど様々な面でご協力をお願いしておりますが、お陰様をもちまして生徒の活躍の輝く形で大会を終えることができました。ありがとうございました。
何事も自分のものにするには一万時間は必要と言われる、「一万時間の法則」または「石の上にも3年」という言葉があります。一日3時間、真剣に取り組んでも10年かかることになります。コツコツやり続ける努力が大切なのです。この努力ができるかは自分で決めているか、ということが大きな鍵となります。
学校生活においては、夢を持ちその実現に向けて目標を立て努力していきましょう、というアドバイスを年度当初から繰り返し行っています。家庭でも熱心にご指導されていることと思います。ところが、そう簡単に中学校期の子どもたちが、「○○に向かって頑張ります。」とは言い難く、葛藤があり、気持ちをごまかして表現することさえあります。中学生の立場から言えば、「わかってるよ、そんなこと」「うるさいなぁ、考えてるよ」「人に言ったら恥ずかしいじゃないか」という心情も伺えます。そのような表現になっても、一生懸命「どうしようかな」と考えている時期でもあり、周囲から見れば、本当に歯がゆいものです。
そこで、学校では「その子に合わせて」という個に応じた指導を場に応じて行っています。学校という集団生活の中で、他者との関わりから見えてくる課題に真剣に向き合わせる指導を心掛けています。多くの体験をし、経験を積むことで「自分で決める」ための大切な情報を吸収してほしいと思っています。今年度は5月に3年生、10月に2年生の集団面談を行っています。夢や目標を決めかねている生徒もまだ多くいます。しかし、そのような生徒たちの瞳には、キラキラとした輝きがあり、将来への躍動の期待感を秘めているのです。いろいろなことを積極的に体験し経験を積んでほしいと願い、助言しています。
中学生にとって「自分で決める」とは、とても勇気のいることでしょう。特に3年生は、進路決定が大きな「自分で決める」時です。そのために1,2年生も日々の生活を励み、経験という大切な情報を身に付けていくわけです。決めるに至るまで、周囲の大人からの情報や相談は大切な支援です。必要な支援と見守りのバランスは私たち大人の大きな役目であると考えます。
関連記事
-
【2018.1】「見えること・見えないことからのイメージの広がり」
巻頭文が開きます。クリックしてご覧ください。
- PREV
- 【2016.09】会話を楽しむ
- NEXT
- 【2016.11】おいしい給食