校長室から

【2017.05】ちょっと一声

「ちょっと一声」

                               校長  髙田 晶子

 若葉の緑が目にしみる季節となりました。学校の柵に張られている開校40周年の横断幕に興味を持ってくれている人も日に日に増えてきています。12日にはPTA総会が行われ、新体制のスタートとなりました。PTAの皆様には、あいさつ運動や広報誌撮影のためなどで、朝早くからお世話になっております。「おはようございます。子どもより先に家を出てきました。」と、元気に支援活動して下さる保護者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ご支援いただきありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年度も里中自慢のあいさつ運動を4月28日から約3週間、里小学校に部活動単位でお邪魔しました。里中生と里小児童が混ざり合って挨拶する姿は、とても心地よいものでした。小学生は年上の人とあいさつをするのは、少し緊張感もあり、できたことで自信にもつながるのではないかと思います。中学生も自分のあいさつが年下の子どもたちにどう伝わるのか、あいさつの大切さが実感できるよい機会だと思います。人が出会ったときに「ちょっと一言」あいさつを交わすことで、親しみを覚え、過ごしやすくなることにもつながることを願っています。

 先日、ホームセンターで、「ちょっと一声」あれば・・・と感じる、事案に遭遇しました。それは、店員さんと客のやり取りでした。店員さんは、客が通路に置いておいた荷物を、他の人の通行の邪魔だから壁側に移動させた、客は勝手に人の荷物に触って動かすとは何たる店員だ、ということなのです。他の人に邪魔だからという思いは、人として気遣いのある人だなと思います。どうしてこのようなことが大事になってしまったのでしょうか。荷物の置いた状況を見た時に、「ちょっと一声」かけてから移動すれば良かったのではと思いました。

 このようなことは身近にもあることだなと、店を後にしながら、頭に浮かんできました。日常生活の中で人が身近にいても「ちょっと一声」をかけなかったり、コミュニケーションを閉ざしてしまったりすると起こりがちなことだと思います。「後ろ、通ります」「お隣よろしいですか」「前を失礼します」「お話中、失礼します」などはよく聞いた言葉でしたが、最近では少なくなってきたように思います。そのような「ちょっと一言」を改めて大事にしようと振り返った日でした。

 今年度は、全校で家庭学習の取り組みを進めています。お子様のご家庭での様子はいかがでしょうか?机に向かう時間を是非応援してあげてください。習慣になりますよう、保護者の皆様にもご協力よろしくお願いいたします。

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