「〇〇改革」~大人も子供も~
校長 髙田 晶子
7月に入り「暑いですね」の言葉が挨拶代わりになるほどの猛暑続きとなりました。1学期のまとめの時期を迎え、生徒たちの日々の成長していく姿と教職員の粘り強い仕事やPTAの皆様の多大なるご協力に支えられ、猛暑の中にも心地よい心の温もりが残る学期末を迎えることができました。ありがとうございました。
さて、最近では「働き方改革」の言葉を多く耳にするようになりました。これからの日本の人口構造を見ていきますと、「支えられる側が支える側より多くなる」という、高齢者がたくさんいて若者が少しという構造になります。1970年代は長時間労働で生産性を上げ、作れば作っただけ売れる、言わば「時間=成果」の時代でした。しかし、これからは少子化と言われている「未来の労働力を増やせない」時代に入ってきています。AIの研究の急成長により、ロボットが私たちの生活を支えてくれる時代になるのも納得せざるを得ません。先日、TVの番組の中で、ロボットが寿司の出前配達を試行している画像が流れました。解説では、もういつでも実用化する準備はできていると言っていました。歩道をロボットが走れるようにするなど、後は法整備の問題だとも言っていました。今までは、出前と言えどもdoor-to-doorの直接的な接客の中で信頼関係が生まれていました。これからは、スマホをかざすとロボットの扉が開き、中から寿司を受け取れるという、ロボットと共に生活するようになってくるということです。空腹を感じてから寿司を注文し届くまで、会話をしなくても食事ができるという時がもうすぐやってくるのだと思うと、深い溜息しか出なくなります。
「働き方改革」で強い対策を出されているのは、勤務時間です。大人の時間もですが、勉強することが仕事の中学生たちにとって「生活の時間改革」を考える時ではないかと感じています。生徒の中には「寝る時間がないほど、やることが多く忙しい」という生活を送っている子もいます。この生活で本当に授業中の集中力は保てるのだろうか。好奇心旺盛で吸収力の高い中学校期に、中学生の生活が大人時間になっていると感じる事もあります。大人と同じ「改革」を中学生も問われているのではないかと思います。健康を考えたら睡眠時間の確保は必須です。大人も子供も必要な睡眠量を確保して、健康的な生活を送りたいものです。
2学期はいよいよ40周年記念行事、事業が満載です。引き続き里中学校のご支援をよろしくお願いいたします。