春の日差しがささやくように、やさしく色美しい花々が咲き始めました。里中学校の玄関も、保護者の皆様のご協力で春の装いになり、卒業する39期生 進級する40・41期生 それぞれの新しい出発に向けて祝福しているかのようです。
さて、この1年里中学校39期生、134名からたくさんの言葉のシャワーを掛けてもらいました。校長面談では、一人一人がキラキラとした瞳で語ってくれたことが何よりもうれしかったです。好きな言葉の質問で一番多かったのは「ありがとう」の言葉でした。「言っても言われてもうれしい」「みんな笑顔になる」「心が温まる」「気持ちを伝えやすい」など、人としての喜びを感じていると思いました。
また、「努力」「継続は力なり」「一生懸命」「諦めない心」などの自分自身を律する言葉も多かったです。これには まだまだ秘めたパワーを感じました。これからの活躍を大いに期待しています。
「人が一番うれしいのは人を喜ばせること」だと「アンパンマン」の作者 やなせたかし氏は書いています。絵を描ける人は絵で、歌を歌える人は歌で、料理が得意な人は料理で人を笑顔にし、喜ばせることができたらこんな幸せなことはないのではないでしょうか。里中学校では、1年生の時に、夢わーくという職業体験実習を行っています。保育所で一緒に遊んだ幼児の笑顔にうれしくなり、自分も保育士になりたいと将来の就きたい職業と考えるようになった人がいました。また、小さい頃、入院した時に優しく励ましてくれた看護婦さんのように自分も看護士を目指したいなど、喜びを自分のものとして、次はその喜びを返していこうと考える人もいました。喜びの連鎖なんて素敵なことです。
現代の社会では、「自分さえよければ」という風潮になりつつあると感じています。里中生は、人の役に立つ仕事に就きたい、と考えている人が多くいます。人の役に立つ仕事とはどういうことなのでしょう。その仕事の知識、技能を身に付け、社会貢献できること、と言えるでしょうか。自分の行いで「ありがとう」「助かったよ」「楽しかった」と人に喜んでもらえることでもあります。相手が感謝の気持ちを持ってくれた時に「あぁ、良かっ た」と幸せを感じるのですから、自分ひとりだけでは得られないものです。
これから益々変化の激しい社会になっていきますが、本当の喜びを感じ、幸せをつかみ39期生のように仲間とともに歩んでいける人生を創っていってほしいと思います。
3年生の保護者の皆様には、里中学校の教育活動にご理解、ご協力をいただき、心より感謝申し上げます。今後は、地域から里中学校を見守っていただければ幸いでございます。3年間本当にありがとうございました。
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