校長室から

【2017.11】「言葉にすれば」

「言葉にすれば」

校長  髙田 晶子

11月6日(月)に里中学校40周年記念合唱コンクールを実施いたしました。PTA役員の皆様には会場の下見を行い、当日の運営に備えていただきました。お陰様で新たな会場でしたが生徒たちの充実した体験活動ができましたことに感謝申し上げます。

また、保護者の皆様には、交通手段にはご不便をおかけしましたが多くの皆様に参観いただき、ありがとうございました。心に響く合唱をお届けできましたでしょうか。

3年生の混声合唱のハーモニーは流石です。聞き入ってしまいました。その背景には、数多くのドラマがあったことでしょう。当日を迎えるまでには、各クラスで実行委員を中心に仲間と協力して作り上げてきたことを考えると、ステージ上の生徒たちに視線も釘付けになりました。その中で、3年1組の自由曲「言葉にすれば」は、平成19年度のNHK全国学校音楽コンクール高校生の課題曲として演奏された曲です。3年生がどのような思いでこの曲を歌うのか興味を持ちましたが、なかなか難しい歌詞で私は解釈がうまくできませんでした。ただ、この曲を選んだ3年生の思いを考えると、いつの間にかわくわくしていました。「言葉にすれば僕達がめぐり逢い」で始まり、このフレーズが何度もでてきます。「数えきれない未来 ずっと果てしなく夢を見ていたい」と続きます。作者は、青春時代の思い出になる曲に、という思いがあったようですが、自分なりの解釈とすれば、「言葉にすれば」きっとわかり合える、「言葉にすれば」優しさが伝わる、「言葉にすれば」独りぼっちじゃない、「言葉にすれば」新しい明日につながるなど、少し想像が膨らみました。3年生の心の響きからその様な思いに至ったのかもしれません。変化の激しいこの社会で生きていく若者にとって、「言葉にすれば」のフレーズが生徒達への素晴らしいエールになっているように思います。思いを「言葉にして」伝えることの大切さを、行事を通して気づかせてもらったようです。これからもずっと伝えたい思いは「言葉にすれば」きっとわかってもらえる、そのような仲間と共に未来へ進んでいってもらいたいものです。人の心を打つ表現は本当に素晴らしいものです。一つ一つの行事を通して生徒と先生とそして周りの大人と共に感じ合いながら進んでいきたいと改めて感じました。

続く行事はロードレース大会です。PTAの皆様にはひき続きご協力をいただきながらの開催になります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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